【児童相談所】働いていて嬉しかったこと、悲しかったこと

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子育て

ここ最近、児童相談所にいたころの記事を書いています。

なぜ、書いているのか。

それは、コロナの影響で子どもに対してストレスを抱えている親御さんに向けて、
自分の経験が少しでも手助けになるのではないかと感じ書いています。

今回は、実際にこの記事を書いている本人自身が、
児童相談所でどんな風に子どもたちと関わっていたのかについて書いていきます。

さて、今回の記事を通して伝えたいことがあります。

まず一つ目は、
こんな境遇の世界もあるのだと自分の家庭と比較してほしい

二つ目は、
親と過ごせない子どもがいること

三つ目
我が子としっかり向き合ってあげてほしい

この三つです。

では、いきましょう!!

働いていた環境はこんなところ

私は、児童相談所の一時保護所というところで働いていました。

どんな子どもたちが来るのか

非行や虐待、ネグレクト(育児放棄)などで家庭に居場所がない子どもたちが来所します。

警察の方から保護された子どもや、両親と一緒に相談に来られるケースもあります。

プライベートな内容もあるので、詳しいケースに関しては書くことはできませんが、

みんな共通していることは、家庭に居場所がないこと

それは親のケガなどの一時的なケースもありますが、やっぱりトラブルが多いです。

なぜ”一時保護”なのか?

入所した子どもたちは、”一時的”に保護されます。

保護されている過程の中で、
自宅に戻るのか、施設に行くのか、
その後の生活が決まります。

※以下、児童相談所ではなく保護所と表記します。

施設とは主に、
児童養護施設や、児童自立支援施設です。

上記の施設に入った子どもたちは、長期間そこで過ごすことが多いです。

一時保護所は、
家庭に戻るのか、施設に行くのか考える期間の間だけになります。

なので、長い子でも3か月もすればみんな入れ替わっていきます。

そうなんです。
入れ変えが激しいくらい、毎日のように入所があるんです。

そして、

長期休み期間などは、子どもが家にいる時間が長くなるため、入所児が増える傾向にあります。

悲しかったエピソード

※以下で出てくるイニシャルは仮名です。

夜の就寝時間「先生とんとんして…」

夜、子どもたちは保護所内で就寝します。
ご飯を食べ、歯磨きをして布団に入ります。

電気が消され、小学生には本の読み聞かせがあります。

そして、完全消灯し真っ暗な中で、みんなの寝息が聞こえてきます。
先生自身は、違う部屋で寝ますが、寝付くまでは部屋で見守ります。

そろそろみんな寝たころだろうと思った時でした。

耳元で声がします。
「先生寝れない。」

そこには、自由時間ははじけるように遊んでいたS君がいました。
当時は5年生でした。

「とんとんして。」

とんとんしないと寝れない年齢ではないと思います。

でもやっぱり、
親と離れるのは子どもにとって悲しいことなのだと
この時強く痛感したのを覚えています。

背中を、とんとんしたらすぐに寝息が聞こえてきました。

ここのご飯1日に3回も出てくるんだよ!

ご飯をおいしそうにほおばる姿が印象的な子がいました。

当時先生だった僕は、こう尋ねました。
「おいしそうにご飯を食べるね。」

すると、思いもよらない言葉が返ってきました。

「ここのご飯1日に3回も出てくるんだよ!」

その子の家庭は、3食出てこないことが常識だったのでしょう。

お金がない。育てる気がない。悪いことをした罰。
どんなパターンであれ、そんな常識の中で過ごしている子どもが確かにいます。

自分にとって、一日三食が当たり前でした。

でも両親には、いろんな不満をいったことがあります。

この言葉は、働いていた中でも、強く印象に残っています。

嬉しかったエピソード

夢は料理人

高校生のD君がいました。

一時保護所は集団生活になるので、3歳から18歳までの幅広い年齢の子どもたちがいます。

その子は、年下の面倒見がよく、みんなから頼られるお兄ちゃんのような存在でした。

保護所でのご飯は、調理師さんが栄養満点のご飯を作ってくれます。
自分も一緒に子どもたちと食べていましたが、本当においしかったのを覚えています…!

とある日D君と将棋をする機会がありました。

保護所には、自由時間があるので、
みんな決められた範囲内で、各自遊びます。

将棋を打ちながら、最近の楽しかったことや、カウンセラーさんとの話をします。

突然「先生、俺夢ができた。料理人になる。」と言ってきました。

子どもの夢を聞く時間ほどわくわくするときってないかもしれません。

自分の生活のことで精いっぱいになってしまう環境下でも、

夢を持ち、上を向いている姿に嬉しくなったのを昨日のことのように覚えています。

保護所を退所した後の施設での再会

これは、保護所で働き始めたすぐの話です。

”非行している子”と聞いて最初の頃は、力が入りすぎていたのかもしれません。
毎日、常に気を張ってトラブルがあれば飛んでいけるように目を光らせていました。

当時中学生だったYちゃんが入所してきます。

その子は、嫌いな人は嫌い。
はっきりしている子でした。

正直、先生内での話の中でよくない印象の話が出ていました。
言うことを聞かない。目も合わせない。言葉も荒い。

そんな、ことを知ったうえでその子と初めて話をしました。

「初めまして。先生の○○といいます。」

なんて返事が来たと思いますか?

「○○です。こんちは。」としっかり受け答えをしてくれました。

その後、その子と話をしていると、
「先生はしっかり挨拶をしてくれるよね。」

と伝えてくれました。

学校でも子どもの頃から、挨拶をしなさいと教え込まれますが、
人生で初めて、挨拶をする意味について納得しました。

言葉の意味を分かっているだけでは何の意味もないことにも気付きました。

自分でいうのも恥ずかしながら、子どもに教えられました。

素晴らしく肝の据わった、たくましい子だった。

先生という立場になると、毎日のように新しい子どもたち会話をします。
形式的なコミュニケーションよりも、しっかりと一人の人間として向き合うこと。
大切なことを、学びました。

1か月がたち、Yちゃんは退所日を迎えます。

そして半年後

退所後に言っている施設に訪れることがありました。

久しぶりに会ったYちゃんのめは 
キラキラしていてしっかり目を合わせて話をしてくれます。

そして、手紙を渡してくれました。

そこには、「先生の表情怖くなくなってた。もっと、笑ってね。」と書かれていました。

子どもって本当によく大人のことを見ています。
自分でも気づいていませんでしたが、働き始めの自分は緊張で顔がこわばってたみたいですね。

まとめ

長々と文章を書いてきました。

読んでいただきありがとうございます。

一見、非行をしている子や、かんしゃくを起こしている子は、
その子に問題があるように見えます。

でも、大人が思っている以上に、
子どもは、前を向いています。

自分は、今までかかわってきた 
子どもたちがいるからこそ、

これからも、子どもに寄り添っていきます。

ありがとうございました!

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